MENU
MENU

神秘の都
諏訪大社

神秘の都 諏訪大社

諏訪湖周辺に鎮座する
諏訪神社の総本社

諏訪大社は、最も古い神社の一つとされる歴史ある神社です。境内地が4カ所あり、諏訪湖をはさんで南側に上社本宮と上社前宮、北側に下社秋宮と下社春宮が社を構えています。

『古事記』によると、大国主命を父神にもつ建御名方命(たけみなかたのみこと)は出雲の国譲りに反対し、建御雷神との力競べで敗れてしまったため、諏訪湖まで逃れ諏訪神社の祭神になったと伝えられています。武勇の神として信仰され、源頼朝、足利尊氏、武田信玄、徳川家康などの名だたる武将が、社殿の寄進や神宝の奉納をしました。また、風・水の守護神であり五穀豊穣を祈る神としても、世に知られています。

諏訪大社4社のうち3社には本殿がありません。上社では御山を御神体に、秋宮では一位の木、春宮では杉の木を御神木としています。

諏訪湖周辺に鎮座する諏訪神社の総本社-1 諏訪湖周辺に鎮座する諏訪神社の総本社-2 諏訪湖周辺に鎮座する諏訪神社の総本社-3 諏訪湖周辺に鎮座する諏訪神社の総本社-4

諏訪大社 下社秋宮
【車で約5分】

旧中仙道と甲州街道が交わる要所にある下社秋宮には、重要文化財に指定された威厳ある社殿が並びます。境内で最も目を引く樹齢800年の大木は、根入の杉と呼ばれる御神木です。幣拝殿や左右片拝殿の形式、配置は本宮に類似しています。

諏訪大社 下社秋宮-1
諏訪大社 下社秋宮-2

諏訪大社 下社春宮
【車で約3分】

下社秋宮から西へ1キロメートルの旧中山道沿いに鎮まるのが下社春宮です。春宮と秋宮の社殿は、流派の異なる地元大工が威信をかけて同時期に建立しており、華麗な彫刻など一見の価値があります。春宮と秋宮の間を、祭神が半年ごとに遷座されます。

諏訪大社 下社春宮-1
諏訪大社 下社春宮-2

諏訪大社 上社本宮
【車で約30分】

原生林の森に鎮座する上社本宮は、幣拝殿と片拝殿のみで本殿をもたない代表的な諏訪造りの様式です。徳川家康が造営寄進した四脚門が本宮の建物のなかで最も古く、ほかに重要文化財に指定された拝殿や幣殿など、貴重な建築物を見ることができます。

諏訪大社 上社本宮-1
諏訪大社 上社本宮-2

諏訪大社 上社前宮
【車で約30分】

上社本宮より南東に2キロメートルに位置する上社前宮は、祭神が初めに鎮まった、諏訪信仰発祥の地とされています。唯一本殿をもっているのが前宮です。また、4本の御柱を間近に見られるのも、4社のうちで前宮だけとなっています。

諏訪大社 上社前宮-1
諏訪大社 上社前宮-2

7年目ごとに町をあげて
盛り上がる御柱祭

「式年造営御柱大祭」、通称・御柱祭は、1,200年以上続く神事です。7年目ごとの寅と申の年に、氏子の手により行われます。御柱と呼ばれる樅の巨木を山中から曳き出し、上社(本宮・前宮)と下社(春宮・秋宮)の各社殿の四隅に4本ずつ、計16本建てます。「山出し」と「里曳き」が主な行事で、山出しは、氏子が御柱とともに坂を滑り降りる「木落とし」や、上社の御柱が冷たい川を渡る「川越し」が有名です。里曳きでは、長持行列や御騎馬行列などが行われます。全国から大勢の見物客が訪れ、諏訪地方が一体となって行う盛大なお祭りです。

御柱祭
御神渡り 背景

男神が女神のもとへ
ひそかに通う恋の道

冬季に諏訪湖が全面氷結すると、南北にわたって氷の山脈が盛り上がる自然現象が起きることがあり、これを「御神渡り」と呼んでいます。言い伝えによると、諏訪大社の祭神、建御名方命とお妃の八坂刀売命はともに暮らしていましたが、ある日諍いを起こして、八坂刀売命は下社へ移ってしまいました。しかし、寂しくなった上社の建御名方命が、こっそりお妃に会いに湖を横切った跡が、御神渡りとなったそうです。

御神渡り